1.DAS・動的検索連動型広告の仕組みと構造理解
DASは「指定URLをクローリングした情報」を基に「指定URLと関連性の高い検索キーワードを判別」して広告を配信するYahoo!広告の配信メニューです。
①指定したURLの情報をクローリング
②指定したURLの情報を蓄積
③関連性の高い検索キーワードを判別
④広告を表示(※タイトルは自動生成)
※「指定したキーワード」を基に広告が配信される検索連動型広告とは配信ロジックが異なります。
【前提】ページフィードとは
ページフィードとは、動的検索連動型広告を配信する際に、プロモーション対象とするウェブサイトのURL情報のリストです。
ページフィードはアカウント単位で管理され、キャンペーンタイプ「動的検索連動型広告キャンペーン」のキャンペーンに関連付けて利用します。
◼️簡易入稿手順
①ページフィード作成・入稿
②キャンペーン作成・入稿
③広告グループ作成・入稿
④広告作成・入稿
※キーワードを作成・入稿する設定がないのがDASの特徴です。
以下で入稿準備から入稿方法までを説明します。
2.DAS・動的検索連動型広告の入稿準備と方法
(1)ページフィードを作成
✅ドメイン
✅ページURL
✅カスタムラベル
ページフィードは上記4つの要素で構成されています。
①ページフィード名
ページフィードの名称を作成します。1アカウントにつき60件まで登録可能
※注意点:広告表示オプション、データ自動挿入リストの利用数を合計して60件まで登録可能
②ドメイン
広告配信対象のドメインのことです。
ex. https://www.abc.com/
③ページURL
※③のページURL情報をクローリングして対象となる検索キーワードに対して広告が表示されます。
公式情報:トラッキング用パラメータについて – ヘルプ – Yahoo!広告
④カスタムラベル
DASは広告グループ単位で詳細なターゲット設定を行うことができます。
詳細なターゲット設定は下記の情報をもとに指定でき、カスタムラベルはその中の一つの手段です。
・すべてのウェブページ
・カスタムラベル
・条件の組み合わせ(URL,ページURLのタイトル,ページURLの内容),カスタムラベル
▼入稿前準備データはこんな感じです
ページフィードの「ページフィード名」と「ドメイン」を管理画面で入力し、「ページURL」と「カスタムラベル」をCSVで入稿します。
ページフィードの入稿審査は3営業日かかりますので、前もって登録をしておきましょう。
※3営業日と書いてありますが私は1分で審査が完了しました。
公式情報:ページフィードの作成方法 – ヘルプ – Yahoo!広告
(2)キャンペーン作成・入稿
キャンペーン作成方法は下記の公式情報を参考に設定しましょう。
公式情報:キャンペーンの作成(動的検索連動型広告キャンペーン) – ヘルプ – Yahoo!広告
(3)広告グループ作成・入稿
ページフィード内のページURL設定でも記載しましたがDASのトラッキング用パラメータは「ページURLに記載できない」ので私は広告グループ単位で行いました。
▼こんな感じのイメージです。
✅トラッキングURL
{lpurl}?utm_source=yahoo&utm_medium=cpc&utm_campaign=fashion_a
※上記の表示にしたら{lpurl}にページURLの情報が入力され配信されていました。
公式情報:広告グループの作成 – ヘルプ – Yahoo!広告
※公式情報の広告グループを作成する(動的検索連動型広告)の箇所をご確認ください。
(4)広告作成・入稿
キーワードを基に勝手にタイトルなどを自動生成してくれるので広告名、説明文だけ考えればOKです。
※タイトル、表示URL、最終リンク先URL、スマートフォン向けURLは設定不要です。
公式情報:広告の作成(動的検索連動型広告) – ヘルプ – Yahoo!広告
3.DASの配信結果はどうだったか?
結論、インプレッションは想定以下でしたがCVRが高くCVも一定数発生しました!※現在進行形
①指定URLに適したキーワードで広告が表示されている
配信前までは『無駄なキーワードとかも結構、表示されるんだろうな…』と考えていましたが運用から1か月経った今も有効なキーワードのみ表示されています。
いままで登録していなかったキーワードも部分一致みたいに表示されるので入札単価を上げればその分キーワードの種類も表示回数も上がります。
※今後継続的に配信するとCVRは下がるかもしれませんが、検索全体CVR平均よりもDASの方が約3倍高いです!
②インプレッションが想定よりも少ない
①で説明したようにキーワード精度が高いのでインプレッション数が思ってたよりも少なかったです。
新規キーワードを発掘する意図もあったのでちょっと物足りない感じがあります。
※誤解が発生しないよう記載しますが、適正CPAで入札単価を調整しているから少ないだけです。入札単価を上げれば表示回数も増えます。
4.DAS設定の参考URLまとめ(※必見)
1.から3.までを読まなくても、Yahoo!の公式情報と私が参考にした下記のURLを参考にすれば設定できますので是非ともご確認ください!
【Yahoo!広告 – ヘルプ】
・動的検索連動型広告のアカウント構造と必要な入稿物 – ヘルプ – Yahoo!広告
【参考URL】
・Yahoo!スポンサードサーチ、動的検索連動型広告(DAS)のキホンと活用方法|アナグラム株式会社
・動的検索広告とは?Google DSA と Yahoo! DAS の違いと使い方 | Roboma (ロボマ)
・【コラム】動的検索連動型広告(DAS)の特徴と動的検索広告(DSA)との違い | Unyoo.jp
・【ややこしや】Yahoo!(DAS)とGoogle(DSA)の動的検索広告の違い | KonpeyToの分析ログ
5.まとめ
DASは運用工数の削減効果があるだけではなく、自分では考え付かなかったキーワードの発見にもつながるメリットがあります。
商品数が多数あるサービスをお持ちの方には親和性が高いので、まだやったことない方はテストしてみることをお勧めします。
※楽天もDASを使って大幅にYahoo!広告の成果を改善したようです。
楽天株式会社 – 成功事例 – Yahoo!マーケティングソリューション
事例URLを読むと「ECなど商品が多岐にわたる事業を営んでる業者と相性が良い」ことがわかります。
※今月は入札単価のアップと訴求軸の異なる広告文テストを実施中です。
結果が出たら改めて加筆します!
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