1.Facebook広告の外注化を検討中の方は読んでください
外注化を検討中の方向けにFacebook広告の代理店運用で失敗しないように本記事を作成しました。
【Facebook広告、私の失敗談】
(1)リスティングに強みを持つ代理店に委託してしまった
『リスティングの実績多数、SNS広告の運用もお任せください!』みたいな会社に依頼しましたが、失敗しました。
SNS広告の運用経験がある方ならわかると思いますが、サーチ系の運用とSNS系の運用は違います。
確かに、Google AdwordsとFacebook広告は「自動化」という面においては共通する部分がありますが、その他の要素は異なります。
サーチと同じような考え方でSNS広告を運用するとまず玉砕します。
私が依頼した会社はリスティング広告の運用で実績があり、Facebook広告やTwitter広告にも注力しはじめている状況でした。
まさしく「サーチの考えが抜けない」方たちだったので見事に失敗…
社歴や運用型広告の経歴が長いとしても、Facebook広告の経験と実績をヒアリングしなければなりません。
ヒアリングする内容は数字実績とプロセスです。
特にプロセスは重要!
プロセスに関しては【機密事項】だから教えられないと言うかもしれません。
そのような時はさわりだけでも説明してもらうといいでしょう。
まともな実績がなければ「ふわっとした説明」か「頑なに拒む」かのどちらかになります。
必ず「数字実績」と「プロセス」をヒアリングするようにしてください。
(2)KPI未達成時の取り決めを行なっていなかった
停止基準は決めていましたが、その後の改善基準は設けていませんでした。
自社運用だろうが、外注だろうが結果が出る時は出るし、出ない時は出ないのが普通です。
運用を行う上で重要なのは未達成の状況で何を考え、どのような打ち手をスピーディに検証できるか、です。
KPI未達成時には必ず、「現状分析」と「次の打ち手」「改善スケジュール」を簡易的でも良いので提出してもらうようにしましょう。
『そんなことまで対応してたら、運用できない』
『信用していないんですか?』
みたいなことを言う業者であれば話にならないので、お断りしたほうが良いでしょう。
※上記の3点はインハウス、代理店運用を問わず普通に行うことです。
(3)クリエイティブの作成について協議していなかった
後からわかりましたが、ここが一番の肝でした。
Facebook広告で成果を出すためには初期段階でかなりの広告クリエイティブ検証を繰り返さなければなりません。
ある程度、成功パターンを生み出してしまえば大体はルーティンの作業になるのですが、そこに至るまではテストをし続けなければなりません。
検証する事の重要性を理解し、実際に検証まで行ってくれる代理店さんを探すのがベストでしょう。
※URLが出てきませんでしたが、ある人材会社はFaceboo広告の運用に関する記事の中で
「Facebook広告で数百回とクリエイティブのテストを行った」
と仰っていました。
私もインハウスに切り替えて、運用を行った時はそれぐらいのクリエイティブ検証を繰り返したので共通するんだなと思いました。
(4)担当窓口を部下に任せてしまった
これは完全に私の責任ですが、他の業務が忙しかったので初期運用を部下に任せてしまいました。
基準値は渡していたものの、運用中のコミュニケーション全般をやってもらっていたので現状把握できず、ドツボにハマっていった感じです。
完全に自己責任ですが、マネジメント体制を築けないようであれば「やらない」か「やれる環境をつくる」ことを優先しましょう。
失敗談はこんな感じです…
『そんなやり方してたら失敗するよ』と言われそうですが、読んでいただいている方はミスを犯さないようにしていただきたく恥ずかしいけど記載しました。
※上記のこと以外に注意すべき点もあるので次にまとめました。
2.Facebook広告を代理店に外注する前に確認すべきこと
【前提】
・CVが1週間で50件以上発生するか?
Facebookの配信システムについて: 情報収集期間 | Facebookヘルプセンター
Facebook広告のビジネスページにも記載がありますが、1週間で50件以上のCVが発生しないような広告セットだと改善が仕組み上、難しいので外注はやめたほうがいいです。
※CVをマイクロコンバージョンに設定してCV50件以上発生するのであればやってみるのもありです。
3.まとめ
Facebook広告もやり方次第で、もの凄い成果を生み出す事ができます。
外注する時は成果を生み出す前提と体制が構築できるか確認してから取り組みましょう。
【代理店選定のポイント】
・できればSNS特化型の代理店
・継続的に運用改善を行える体制
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