<本記事の広告クリエイティブ定義>
Google Adwords、Yahoo!プロモーション広告、Twitter広告、Facebook広告などのテキスト及びバナー広告全般を総称して「広告クリエイティブ」としています。
1.《前提》運用型広告の傾向
昨今、運用型広告の【機械学習能力】向上に伴い、『アカウント設計+設定』だけでなく『広告クリエイティブ改善』の重要性が増してきました。
将来的には効果が高い広告クリエイティブですら自動的に生成する仕組みに変わるかもしれませんが、それまでは運用担当者のクリエイティブ作成力が問われます。
以下では広告クリエイティブの効果計測と改善方法についてまとめました。
2.広告クリエイティブの効果を4つに分類しよう
広告クリエイティブはザックリ分けると以下の4分類に分けられます。
※劣等生は直ぐに停止します。
※CTR、CVRの高い低いの基準は『商品・サービス』『キャンペーンや広告グループ』毎に異なりますので、各単位で設定しましょう。
⑴稼ぎ頭クリエイティブの取り扱い方
①上限まで広告予算をあげる
CPA、ROASも目標に達してる為、予算上限まで設定して配信していきます。
ターゲティングを多少、広げても投資対効果が合う事が多いので設定自体を拡張する事もあります。
②テンプレート化
成功例としてクリエイティブ要素を抽象化→テンプレート化しておきます。
他の商品・サービスのプロモーションが開始する時にテンプレート化したクリエイティブでテストをしてみましょう。
同様の効果が発生すればGood!発生しなければ抽象化 or 対象の商品・サービスが間違っている事が多いので再度抽象化をやり直すか、成功した時との違いを分析してまとめましょう。
⑵じゃじゃ馬クリエイティブの取り扱い方
一旦停止します。
しかし『稼ぎ頭』になる事があるので、再度クリエイティブの要素を考えてみます。
①何を考えるか?
ⅰ.無駄にクリックハードルを下げていないか?
ⅱ.今回の商品・サービスとの乖離が大きいのではないか?
上記の2点をベースに再度クリエイティブを作成しテストします。
ⅰ.の改善のコツは商品・サービスやセールス要素を追加する事です。
広告感が出るとCTRは下がる傾向があるので、じゃじゃ馬クリエイティブに要素を追加して再入稿してみます。
ⅱ.の場合はそもそもの訴求軸がずれている事が多いので改めてクリエイティブを作り直します。
⑶優等生クリエイティブの取り扱い方
優等生クリエイティブは良くも悪くも優等生のままなので、そのまま放置します。
CTRが低いので品質があまり高くならず、広告のインプレッションが低下する事が多いです。
対処法としては入札の引き上げが必要になります。
投資対効果から逆算して最大入札額を入札する事をおすすめします。
⑷劣等生クリエイティブの取り扱い方
すぐ停止すると共に、なぜ失敗したかをまとめておくといいでしょう。
成功例のまとめと共に失敗例のまとめも重要となります。
4.成功例クリエイティブの再テストと新規クリエイティブの作成を繰り返し行う
成功例に関しては類似パターンのテストを繰り返します。
そうすると類似成功パターンが増加するので安定的に成果をあげ続ける事ができます。
しかし、成功例だけ繰り返し改善していると大幅な拡張は見込めないのでルールを決めて新規訴求軸の広告クリエイティブを順次テストしていく事をおすすめします。
※劣等生クリエイティブの停止基準は事前に決めておきましょう!
5.まとめ
広告クリエイティブはセンスも必要ですがそれ以上にテスト数・テンプレート化・パターン化が重要となります。
感覚で改善するのではなく、PDCAルールとテンプレート化のルールを作成し改善業務を行っていきましょう!
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